SEO対策を行ううえで、避けては通れないのが「キーワード選定」です。中でも、特に重要視されているのがロングテールキーワードの活用です。

「競合に勝てない…」
「上位表示されない…」
そんな悩みを抱えている方にこそ知ってほしい、ロングテールキーワードの選定方法と、実際に使える便利なツールを本記事では徹底解説します。

そもそも「ロングテールキーワード」とは?

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが少なく、より具体的なニーズに応えるキーワードのことを指します。
たとえば、

  • 「カフェ」=ビッグキーワード
  • 「大阪 カフェ おしゃれ モーニング」=ロングテールキーワード

というように、複数の語句が組み合わさって構成されているのが特徴です。

【ロングテールのメリット】

  1. 競合が少ないため上位表示しやすい
  2. ユーザーの検索意図が明確なので、成約率が高い
  3. ニッチなターゲットに的確にアプローチできる

つまり、「数は少ないけど買ってくれそうなお客様」に届くSEO戦略なのです。

ロングテールキーワードを選ぶ前に知っておくべきこと

いきなりキーワードを探す前に、次の3つを明確にしておきましょう。

① サイトの目的(ゴール)を整理する

  • 商品購入?
  • お問い合わせ?
  • 来店?

目的によって選ぶべきキーワードも変わります。

② 想定するペルソナ(ターゲット)を明確にする

たとえば、

  • 30代女性/大阪在住/カフェ巡りが好き
  • 20代男性/起業志向あり/ビジネス情報を探している

など、具体的にイメージすることで、検索されそうな語句を自然と想像できます。

③ カスタマージャーニーを理解する

「どんな悩みを持っていて→どう調べて→何を求めているのか?」
ユーザーの行動フローを意識することで、選定キーワードの精度が格段に上がります。

実際に使える!ロングテールキーワード選定に役立つツール5選

では、ここからは実際にロングテールキーワードを選ぶときに役立つ「無料&有料ツール」を紹介します。

1. Googleキーワードプランナー(無料・一部機能制限あり)

Google公式のツール。広告主向けのツールですが、SEOキーワードの選定にも非常に有用です。

主な機能:

  • キーワードの検索ボリュームが分かる
  • 競合性もチェックできる
  • 類似キーワードの提案も可能

ポイント:
検索ボリュームが「少〜中程度」で、競合性「低」のキーワードを探すのがコツです。

2. ラッコキーワード(無料・一部有料)

ユーザーの「検索の続き」が分かるツール。
「大阪 カフェ」と入力すれば、「大阪 カフェ おしゃれ」「大阪 カフェ 電源あり」など、ユーザーが実際に入力している“関連ワード”が一覧で表示されます。

主な機能:

  • サジェストワード取得
  • 見出し抽出(競合調査に便利)
  • Q&Aサイトの質問抽出(ニーズ把握に◎)

ポイント:
検索ボリュームは分からないが、実際の“検索意図”に近いヒントが得られます。

3. Ubersuggest(無料・有料あり)

SEO対策系のオールインワンツール。
キーワードの検索ボリューム・SEO難易度・関連ワードなどを網羅的にチェックできます。

主な機能:

  • 関連キーワード提案
  • 上位サイトの見出し分析
  • ドメインのSEOスコア計測

ポイント:
競合のSEO状況まで見えるため、「狙いやすいロングテールキーワード」が見つけやすくなります。

4. Ahrefs(有料)

世界中のSEOマーケターが使っている本格的な分析ツール。
精度の高いキーワード調査に加え、競合分析も強力です。

主な機能:

  • キーワード難易度、CTR推定
  • 競合ドメインのキーワード調査
  • トラフィックの内訳分析

ポイント:
有料でも本気でSEOをやるなら導入を検討すべき一級ツール。

5. Google Search Console(無料)

Google検索における「実際の検索クエリ」が確認できます。
すでに自社サイトにアクセスがあるワードを拾って、さらに掘り下げたロングテール戦略を打てます。

主な機能:

  • 表示回数/クリック数/CTRの確認
  • クエリごとの順位の確認
  • ページごとの流入ワードが見える

ポイント:
現状のサイトの「伸びしろ」が明確になります。リライトにも有効。

ロングテールキーワード選定の実践ステップ

最後に、ロングテールキーワードを実際に選定していくためのステップをまとめます。

STEP1|ビッグキーワードを洗い出す

まずは、「カフェ」「美容室」「WEB制作」など、業種に関係する主要ワードを出しましょう。

STEP2|サジェスト・関連ワードを抽出する

ラッコキーワードやUbersuggestを使って、派生ワードを一覧で取得。

STEP3|検索ボリューム・競合性をチェックする

GoogleキーワードプランナーやUbersuggestで、以下をチェック:

  • 月間検索数が少なすぎないか?
  • 競合が強すぎないか?

STEP4|ユーザーの検索意図を整理する

「どうしてこのキーワードで検索するのか?」を深掘りし、見出しやコンテンツに活かしましょう。

STEP5|記事の中で自然に使

キーワードをただ詰め込むだけではNG。自然な文脈で使うことで、Googleにもユーザーにも評価されます。

まとめ:ロングテールは“小さな勝ち”を積み上げる戦略

SEOにおけるロングテール戦略は、一見すると地味に見えるかもしれません。
しかし、ユーザーの「リアルな検索ニーズ」を捉えることで、小さなアクセスを確実に積み上げ、やがて大きな成果へと繋がっていきます。

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